日本の雇用制度は、長い間家庭から父親を奪ってきたなどといわれ、 御幣を覚悟してあえて書くならサラリーマンが「社畜」とも揶揄されていた時代もありました。
ただ本来の目的に立ち返ると、多くの方にとって仕事は生活をするためにするもの。
一方で日本の恒常化している長時間労働は、仕事のための人生になっていたようにも思います。
それゆえに多くのビジネスパーソンの方はどこかで折り合いをつけて仕事をしてきたのではないでしょうか。
Work Life integrationやWorking Style Innovation、Work Life Balanceなどという最近よく耳にするキーワードを聞いてピンと来る方いますか?
このような企業に勤務されている方は大企業に勤務されているかたに違いありません。
近年、マクロ的な労働人口の減少や女性の社会進出(この2つには相関性があるとも思います)、ホワイトカラー層の生産性向上の目的などに伴い、
ワークスタイル改革というキーワードが市場では溢れています。
たとえば、小さい子供を保育園に預けてから仕事に行くキャリアウーマン。
子供が熱を出そうものなら、本人/旦那がたまたまその日午前休を取れるなどラッキーがない限りヘルパーが来るまでに2時間は修羅場ですね。
そんなとき、わざわざ通勤時間を使って職場に行かずとも自宅などで勤務ができれば助かる方って多いのではないでしょうか。
たとえば、子供を寝かしつけたら自分の書斎で業務をするなどという働き方です。
そのような問題に対処するのが、Work Life integrationという考え方でいわゆる仕事と生活の統合しWork Life Balanceを図っていくという考え方。
ちょっとIT用語が多いですが、近年はICTが高度に発達したので、会社のファイルサーバにはVPN経由でリモートからアクセスできるし、取引先との連絡もメールやPBXを介したソフトフォン(Skypeをイメージしてください)で賄え、
会議にはWeb会議システムでリモートから参加などが可能な企業が大企業を中心に増えているのではないでしょうか。
そうなってくると、家庭が大変な日はわざわざ会社に行かなくてもと思いつつ会社に行く方は多いのではないかと思います。
そこで、会社がWork Style Innovationとして推し進めるのが、いわゆるWorking Anywhereという考え方です。どこで働いても会社の規定した基準を満たせばOKという制度へのつくりかえです。
少し前までは社員が社外で勤務している場合の残業時間をどうするかや、日本の人事制度は成果主義でないから適さないなどの意見も多かったのですが、そのあたりの対策はばっちり揃えてICTソリューションを売っている企業が台頭しているようです。
その筆頭は、Exchange、Sharepoint, Office365, Lynxなどをそろえるマイクロソフトと、WebExやネットワーク機器を販売するCiscoなどです。
このWork Style Innovation、女性の社会進出を推し進め労働力の確保をかんがみる経産省や経団連がここ数年こぞって推し進めようとしていますが、このコンセプトの本拠地アメリカでは実体のない幽霊社員を排除などの目的で反対する声が上がってきています。
少し前ですが、YahooのCEO Marissa Mayerは会社に出社しないテレワーカーの解雇を宣言するなど日米で温度差が逆転している感があります。。。
日本版のWork Style Innovationははたしてどこまで受け入れられるのでしょうか。。。
もちろんWork Style Innovationは毎日仕事を自宅でするテレワーカーというより、週に何度かは自宅でも仕事ができるオプションという意味ですが、私自身は、自宅で仕事をするより会社に出社してメリハリをつけたいです。
男の本音として仕事中まで家族や家事のことで煩わされたくないということです。。。。。
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