2013年9月25日水曜日

書評 : マッキンゼー―――世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密

ジネスマンで大前先生を信望する方は多いのではないかと思います。
この本は大前研一がかつて属していたマッキンゼーについての内幕暴露本です。

ザ・ファームと呼ばれるマッキンゼーは、非常に神秘的な側面を持ってると思いませんか?
彼らが以下にして世界最大の頭脳集団になっていったのか。時々の時代をどのように渡り歩いてきたのか、などなどこの本には多くが記載されている。
かつて東洋経済から「日本を支配するマッキンゼー人脈―週刊東洋経済eビジネス新書No.24 」が出ていたが、これは日本版マッキンゼーの話ではなく、世界版の記述。

日本人コンサルタントとしては唯一大前先生が登場してきており、大前研一の存在がどれだけマッキンゼーのエンペラーとして君臨していた点も触れられています。

若干翻訳に不満があるが、マッキンゼーの表の歴史と裏の歴史がここまで書かれた貴重な本だと思う。是非、一読されることをお勧めします!!


目次:

■序章:マッキンゼーの神秘性

■第1章:創始者ジェームズ・マッキンゼー
職業経営者の誕生
コンサルタントの悪評の払拭

■第2章:マッキンゼーという文化
優良企業の助言者
「奉仕」というビジネス

■第3章:影響力の時代
戦後の好景気
ヨーロッパ進出

■第4章:1970年代の経済危機
バウワーの引退
株主資本主義の時代

■第5章:自信の回復
ロン・ダニエルの登場
スペシャリストの育成

■第6章:マッキンゼーの実力
伝達役としてのマッキンゼー
GMにおける失策

■第7章:オタク的コンサルタント
ICG買収という愚行
リエンジニアリング・ブーム

■第8章:世界のマッキンゼーへ
グプタ体制のはじまり
ウォール街を闊歩する

■第9章:間違った助言
エンロンとの付き合い
バウワーの死

■第10章:縮小
ワシントンへの帰還
リーマンショックへの導線

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